1. 無惨な転職先


しかしまあ貧すればする、という言葉もありますように冷静であればA社になんて就職しなかったよな、と振り返って思います。が、んなこと当時わからなかったよ。よほど経済的にも精神的にも困窮していたんで、切れかけの細い蜘蛛の糸に縋ってしまったんです。

ハロワで見つけた就職先だったんだけど、給与は20万〜30万と書いていながら実際は最低ラインの20万。手取りにしたら17万…。健康保険があったのが唯一の利点でした。試用期間後に給与は見直すとあり、面接担当だった専務が「当然見直す」と口約束してくれたのでそれを唯一の希望に慣れないシステム開発に携わった日々を過ごしました。同期としてすでに数日前に同じ業務で雇われた30過ぎの専門学校卒の技術者と意見交換したのですが「給料貰えるだけで幸せですよ」と語っていた。苦労を重ねていたらしくこれでもラッキーな方だという。

上司は元大手の技術者で本人曰く顔が広く、そのコネでシステム開発の仕事を取ってきているという。ただ年齢的に開発はしんどいので、手足となる技術者が欲しかったらしい。労働市場は買い手市場なので技術がある人間を安く買い叩くことができたと思っていたようです。

7月に入り社長に面談をするといって呼ばれました。試用期間も終えて1ヶ月、そろそろ給与の見直しがあってもいい頃です。すでに案件も3件問題なく納品を終え4件目の開発に着手中。利益も出しているし成果を反映させてくれるだろう、いくらなんでも30後半の社員が手取り17万とかしんどすぎますからね。ものすごーく期待したんですよ。ところがね。社長はは開口一番「専務から何を言われたか知りませんが、XXさんの関わってる事業は儲かってないので給与の見直しはしません」と断言されてしまう。もうね、意味がわからない。利益出とったやん?それをおいらに回してくれればいいだけじゃないの?ってことを遠回しにいったが聞いてもらえず。失意の中、その件を嫁に伝えると当然のごとく激怒。2人で給料改訂があることだけが希望だったからな。求人票をよくよく読みなおすと「必ず見直す」なんて文言はないわけで。耳心地のよい言葉に騙されて入社してしまったんだとガックリした。何が一番効いたかというと、また就職活動しなくてはならないということだ。また辛い日々に逆戻りなのか、と。そんな7月、自転車での帰り道が非常に長く感じました。

4月のつぶやき

  • 今度の会社は、試用期間中を過ぎてからでないと保険に入れてくれない。まあね、ベンチャーだし会社小さいし仕方ないね…。 posted at 22:50:11

ハロワにはそんなこと書いてなかったんだよね。試用期間中はダメとか。常識らしい。そんなの会社都合じゃないか。酷いよ。

5月のつぶやき

  • 会社から健康保険被保険者証を受け取った。アレ? 3ヶ月の試用期間中は自分で払うんじゃなかったんだけっけ? posted at 21:46:07

結婚して小さな子供もいるので入れてあげた、とのこと。ありがたいけど釈然としない。「あげた」ってなんだよ。雇用の義務なんじゃないの?