8. 反撃の狼煙

福岡に戻ってきたときに、再就職活動を行うにあたりまず向かったのがハローワーク雇用保険の手続きをして就活する生活費を受け取るわけですね。私は240日分もらえることになりました。また会社都合での退職なので、即支払い日のカウントをしてもらうことができました。

次に解雇した会社が契約していた再就職斡旋会社へいき、どのような活動をすればよいか、というアドバイスを貰いにいきました。最初に簡単な性格判断テストを行い思考パターンとしてどのような傾向があるかを提示し、参考にするようにといわれましたが、だからなんだよ?ってなもんでした。

担当者「再就職活動をしていくと、何度も書類や面接で落とされます。これは仕方がない。ここで結構ダメージを受けて内にこもってしまう人も多いのです。ですからまず、書類や面接で落ちても平然としていられるようにして下さい。また、気分転換にもなりますから、こちらには2週に1度は来て下さい」

なめてたけどこれはね、書類や面接で落ちるたびに心が沈んでいって胸が実際痛くなった。社会から拒否されてる!と思うと平衡感覚を失われていくんだよね…。そしてやる気がゼロになる。そんな気分を切り替えるため、私は毎週1回会うようにしました。精神安定という意味でかなり重要でした。

退職後の手続きの基本は、雇用保険、健康保険、年金、と3種。リストラ一年生のみんなは忘れずに処理しておこうな! 特にリストラした側の会社がテキトーなところだったら関連書類の発行が遅れて大変なことになります(例:健康保険の任意継続)。こういうのって経験しないと分からないものですよ。

市民税、県税の高さに「これ公務員の生活費になるんだ…」とブルーになったり、健康保険や年金の支払を貯金から支払う虚しさって、一度体験したら忘れないね。なんのために働いているんだろう、税金のため?とか思ってしまうね。もう二度と無職は嫌。ところで phaさんは税金どうしてるんだろ?

9月末で退職だったので、正式には10月から正式な無職になりました。贅沢をしなければ退職金や慰労金雇用保険で1年は余裕で暮らせるし、貯金を含めれば5年以上は無職でも大丈夫ではあった。住宅ローンといった借金も皆無だったので、同世代でクビになった人たちより条件はよかったかも。

とか思って心の支えにしてた。そうでも考えてないと就活はやってらんないよ。テレビや新聞では不況不況と煽っている。メディアを通じてリストラされてもしかたないよね?という社会雰囲気を醸成しようとしているとしか思えなかった。あの頃は不況のニュースが流れる度に嫌な気持ちになったものだ。