「マザーハウスカレッジ開講記念」セミナーメモ
1月29日に福岡で行われた「マザーハウスカレッジ開講記念」にいってマザーハウス副社長・山崎大祐さんの話を聞き、エネルギーをたくさんもらってきたのでメモを残しておきます。とはいっても話の内容は多岐に渡っているため自分が気になった箇所を箇条書きにしておきます。ただ脳内にしか言葉が残っていないので、私の脳内フィルターが掛かっています。ご了承下さい。
- マザーハウスはベンチャーだが、SPA*1の形態である。開発部門もある。
- 商品生産から小売まですべて手がけるということ。だから店舗の内装も自社でやっている。
- 各工程をコントロールできるので全体のコストダウンを下げることができる。これが競争力の源。
- 経営者は固定観念を外すのが重要。ここでゴールドマン・サックスのエコノミスト時代に会ったホリエモンとのエピソードを披露。
- 有名他社を褒めていた。ポイントは、同じ SPA を構築していることと、アピール力の高さ。
- アピールすることは重要。商品の良さを伝えるために店舗の人員はほぼ社員。ただ販売をすればいいというものではない。
- 20世紀の商売:分業 → 大量生産のため → 大量消費 → 売るためにマスメディアに広告を出す → 飽和している
- バックは日本で 1 人当たり 10 個持っている計算になる。もう必要ないんだよね、実用的には。
- じゃあどうすればバッグを買ってもらえるのか? → そのモノの持つストーリーを買ってもらう。
- 規格化したものはもう売れない。
- モノのストーリーを生み出せる人を増やす必要がある。
- 子どもが幸せを感じている国は、ノルウェーとバングラデシュ。日本は残念ながら…。
- 時間を守る=経済、ビジネスができるということ。
- 路面店がいい。その点、福岡大名は最高だ。
- 人生は短い、だから好きなことをやればいいと思う、ただしそこに経済性やビジネスを持ち込めるかによって好きなことが商売になるかが決まる。
- 人を育てるのは難しい…。「気づき」がいつ来るかはわからないので、機会をたくさん与えるしかない。
- 社員は自分のことを社長だと思って考え行動するように口を酸っぱくしていっている。
- INPUT、OUTPUT を繰り返しやるしかない。
- 支店長には宿題を与える。
- マネジメント(経営)とプレイヤー(現場)は違うからね。
- バングラデシュの工場から開発した生地を盗んだり、デザインをそっくりまねされたり…。ヒドイことする人は許せない!いい人と悪い人は国なんて関係なくいる。
- 経済社会の暴力性はある。守ることが必要だしそれには力がいる。
- バングラデシュは貧困だ。水害で農作物やライフラインが根こそぎ失われてしまう危険性と隣合わせ。私は彼らの命を守りたい。生活を守りたい。
- 嗚呼、もっといろいろお話を聞いたはずなのに忘れてしまっている…。
最後の女性の質問への回答、特に「命を守りたい」は鬼気迫る迫力で、セミナーに参加してよかったと思いました。再就職活動もたいがいシンドイけれど、まだ生きる・死ぬといったレベルに比べれば超余裕だなと。それにしても山崎大祐さんは腰が低くて丁寧で誠実で是非私の娘の婿(まもなく1歳)にしたいと思った次第です。
社長さんである山口さんの本、読んでみようと思います。
なお、このセミナーへの参加を決めたのは以下のリンクの文章を読んでマザーハウススゲェと思ったからでした。
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*1:製造+卸売